増える飲食店でのライス残し
昨今、飲食店に来店するお客さんでライスを残す人が増えているそうです。
原因として、ここ数年ブームになっている、「糖質制限ダイエット」の影響が大きいようです。
お店側としては、「ライスを残すくらいなら最初から注文しないでほしい」との声があがっています。
材料を仕入れるのもタダではありませんから、お店側の気持ちもわかります。
ライス残しの背景は子供時代のしつけにあった
「米粒を残したら目が潰れる」なんてことを言われたことはありませんか?
私が子供の頃は、ご飯粒一つ残っている状態でも、親から厳しく言われたものです。
戦争の爪痕が残る時代に育った親世代は、当時は米がとても貴重だったために、大切に食べなさいという意味合いを込めて子供たちに言い聞かせてきたのでしょう。
今は、食べたいものが食べられる時代になりました。
食も裕福になってきましたので、食事がいかに大切なことなのかを学ぶ機会が減ってしまっているは悲しいことですね。
若い世代に進む米離れ
昨年10月に全国の20代~69歳の男女を対象に実施された、農林水産省による「国民食生活実態調査」によると、「米を食べるか」と質問に対して、20~30代は90%を下回るという結果が出ています。
この結果から、若くなるにつれて米のありがたみというのが薄れてしまっていることは明白のようです。
ライス残しに飲食店も対抗
http://astrology.neoluxuk.com/
飲食店でのライス残しを軽減すべく、飲食店側でも次々と対策が練られています。
ー「大戸屋」ー
①定食になっているおかずを単品でも注文できるようにした
②豆腐や納豆、サラダといったダイエット者向けのヘルシーメニューの拡充
ー「いきなりステーキ」-
①ランチメニューでライス抜きにすると100円引きになるサービスの開始
②ハンバーグやステーキなどの付け合わせを、ブロッコリーやインゲンなどのローカロリーのものに無料で変更することができる
などのサービスがとられています。
これからの飲食業界は、どのくらいお客のニーズに戦略として答えることができるのかが焦点になるのではないでしょうか?